徳は才の師なり

樋口廣太郎さん。「徳と才はもともと違っているのに、世の中の人はこれを区別することができず、おしなべて賢人だという。これが人を見損なう原因である。徳は心がまっすぐでバランスの取れた能力のことをいい、才は頭が切れ、精神が逞しいことを言う。才こそ才人が人の支持を失う原因である。才とは徳の資材であり、徳は才を正しい方向に向かわせる指揮者なのである。」昔、試験が近づくと無理矢理に「オレハ天才ダァ」と思いこもうとしていたけれど、これからは「オレハ人徳者ダァ」と暗示したほうよいのかな。しかし、本当に徳のある人は人徳者ダァなんて言わないだろうしなあ。