世間は狭い

日経の明日への話題で、宇宙物理学者の池内了さんが、ある研究で人々がどのようにつながっているかを理論的に調べた結果、世界中の60億人をこえる他の誰とでも、平均して6人を介してつながることが証明されたという。なぜ、6人だけで世界中の任意の2人が繋がるかというと、非常に多数の知人を持つ有名人がいることにあるという。逆にいえば、ある人にどうしてもアプローチしたかったら、6人を介せば繋がるということか。あるいは超有名人と直接繋がっているとかね。ま、自分がそういうネットワークのハブになれればいうことはないのだが。

[補足]ある研究①:米倉誠一郎さん。「1967年、社会心理学者のスタンレー・ミルグラムは、「世界はある意味で小さい」という仮説を持っていた。『世界中のどの人へも、友人のネットワークをとおせばほんのん何ステップかで到達できるのではないか』という仮説を。ミルグラムの実験によれば、それが6ステップであった。」

ある研究②:橘玲さん。「ベーコン数は、米国の俳優ケヴィン・ベーコンを基準として、共演者を辿ることで、世界中の映画人が何人の紹介者でつながるかを示す数字だ。ベーコン数が6次を越えることはめったにない。世界は思いのほか狭いのだ。(アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』)