ゆっくり育てる

「中城(なかぐすく)地域における産業活性化構想策定調査検討委員会」の委員ということで沖縄に行ってきた。中城地域というのは、中城村北中城村をいうのだが、世界遺産指定の「中城城址」が有名な程度で、あまり観光客は来ないし、名物の産品もないとされる場所である。そこをどうするか。委員に琉球大学農学部の米盛先生という方がおられて、中城に農地を買って自分で畑をもっておられるという。その先生から伺ったのだが、たとえばトマトは回転が速いほうが農家にとってはいいのでそう栽培されてきたが、食べる側にとっては水っぽくなってうまくなくなる。最近は時間はかかっても腰を据えて育ててやるというやりかたが見直されてきているそうだ。米盛先生は今、トマトを海水で栽培しようとされておられるという。トマトに限らず、人材育成もまた、腰を据えて。