石の来歴

大阪の観光コンベンション協会の方から伺ったのだが、大阪城の石垣の石は全国から集められていて、一つ一つになになに藩という刻印のようなのがあるらしい。どの土地からの石がどういう場所に使われているか、それだけで1日楽しめる材料となるらしい。話のきっかけは沖縄の中城城址を「石垣だけでなにもない」と表現したところからなのであるが、こちらが「なにもない」と思っているところにも、知識があれば宝は埋もれているのかもしれぬ。たとえば「名もない草」はないと言われるように、草木に詳しければ歩道を歩くのも楽しかろう。そのように、日々の暮らしの中でのなにげない細かな要素を楽しめるようになれば、人生も少しは愉しめるのやもしれぬ。さてと、机に積み上がった仕事のファイルも、それぞれ来歴のあるものなれど・・・。