芸術とビジネス

パソナ南部靖之さん。「しかし僕には、この芸術とビジネスが本質的なところで、どこか似通っていると思えてならないんですね。平山画伯によれば、絵を描く行為は月に向かってロケットを発射するようなものだと言うんですね。どういう意味かというと、スタートしたら最後、何十万キロも先の一点を目指して、ひたすら飛び続けなければならない。絵を描くのも、それと同じだというわけです。つまり、ああ描こうとか、こう表現しようとか、よけいなことを考えずに無心で絵筆をとっていると、理屈ではなく、自分の内側から一種の”全人力”とでも言うようなものが出てきて、それが腕を動かせるような感じになる。あれこれ考えたり迷ったり、計算したり、そういうものをすべて超えたところで、本当の表現行為が生まれるのだと思います。」わかる、何となく。