現場を知り抜く

中坊公平さん。「ところが、現場を見てくるということであれば、これはわたしだけですからね。相手方よりも知っている。裁判官よりも知っているという強みですね。そこで、私は法律を知らないという弱点を、その事実の本質を踏まえてるっちゅうところで勝負を持って行こうと。そうすればどっちが勝つかいうたら、法律いうのはやっぱり手段ですから、その事案の本質のほうが勝ちよるわけですね。その現場を見て法廷で発言している人と、現場を見ないで記録だけで発言している人では、迫力がやっぱり違いますわ。人を説得する力は、やはり現場を自分が体験して五感で悟っているからこそあるので、その言葉の端々にどこかちがうけど、迫力が違います。」文字は目だけしか使わないが、現場では五感を使うから、と中坊さんは言っている。まずは、現場に。