年齢に合った職業

曽野綾子さん。「すべての人がその年にあった生活の方法を要求される。寿命という言葉は、ギリシア語で『ヘリキア』というが、これは寿命と共に「その年齢に合った職業」という知恵が隠されている。つまり青年は運動選手に向くが、中年はもはやスポーツで記録を出すことはできない。しかし中年以降にいい仕事ができる医師のような職業もある。そして老年には、青年時代、中年にはない、深い観照の能力が生まれる。その時々の精神の寿命を私たちは十分に使い切ることがみごとなのである」ふむ、その時々に年齢の寿命を最大限に生かせる仕事ができることがハッピーなのだな。かといって、スポーツ選手を引退して医者になり晩年は哲学者、なんていうキャリアは難しかろうし、己の勤めの中で寿命を使い切る仕事を見つけるべきなのであろうなあ。