世界経済解明の枠組み

榊原英資さん。「世界経済を解明するために私が用いているフレームワークは2つあります。一つは歴史的なものの見方です。これはフランスの歴史家フェルナン・ブローデル流に、構造・循環・事件史、あるいは長期、中期、短期という三層構造からとらえる時間軸です。もう一つは、やはりブローデルが地域の三層構造として示した「中心」とその「周辺」そして中心から離れた「縁辺」という三つの空間軸から見ていくアプローチです。そして政治は政治だけで世界で見るのではなく、経済は経済だけの世界で見るのではなく、政治と経済をつなげて考えることが大事です。政治抜きの経済はありえないし、経済抜きの政治もありえません。」3つの時間軸と空間軸、これらを自家薬籠中のものとしたいもの。