デザーブ・トゥ・ウィン

イチローは「自分にその資格があるか」ということを意識しているとどこかに書いてあった。例えば、首位打者を取る資格があるのかといったように。ビジネススクールの戦略論の最後の授業で、戦略とは勝つに価する状況を創り出すことだ、という孫子の言葉を印刷した紙を貰った。”Deserve to win”。同じ質の兵で百人と二十人の戦いは、平原でなら百人が勝つに価する。しかし、その二十人が、細い一本道で崖の上に陣取って百人を待ち伏せしていたなら逆かも知れない。勝つに価する状況を創り出すこと、例えば人の倍は訓練する、ある状況では絶対の力を発揮できるようにしておく。そういうことをやって初めて、勝つ資格が出てくるのだろう。目標とするものがあるなら、ライバル達に比べて、自分が勝つに価する努力をしているか。その資格はあるのか。