プリミティブな倫理観

稲盛和夫さん。「京都セラミックを創業した頃、会社経営の知識も経験もないまま経営者になった私は、何を判断の基準にしたらよいのかわからず、ずいぶんと悩んでいました。考えて、考え抜いた末にたどり着いた結論は、自分でも気恥ずかしくなるくらいシンプルなものでした。子供の頃、父や母、小学校の先生から教わった『やって良いこと、悪いこと』を全ての基準にしようと思ったのです。経営の判断基準を『人間として何が正しいのか』という一点に絞る。プリミティブな倫理観に基づくものですが、物事の判断基準というものは単純にして明快、誰にでも理解できる易しさが大切です。些末なテクニックに走らず、人として正しい道を踏んでいく。社員に、そして何より自分自身にそう言い聞かせました。」あなたの判断基準はシンプルにいえば何ですか。