追いつめられた時の対応

米長邦雄さん。「追いつめられた時に最もまずいのは、うろたえて不用意な動きをすることである。不利な時というのは、相手が刀を振り回しているのを必死にかいくぐっているようなもの。ムキになって反撃したり、怖じ気づいて背中を見せたりすれば、そこでバッサリ斬られてしまう。例えば、周囲から誤解に基づく非難を受けた場合を考えて頂きたい。ほとんどの人は、慌てて弁解したり、ムキになって身の潔白を主張したりするだろう。すると、それに対してまた非難の嵐が返ってくる。これでは、かえって傷を深くするだけである。10の非難を消すために20の反論をしたとしても、プラス10の結果を得ることはできない。むしろ、結果はマイナス30になってしまうのが世の常である。こういう時は、暫くじっと静かに耐えているに限る。」うろたえずに。