権限と権力

ピーター・ドラッカー「権限と権力とは異なる。マネジメントはもともと権力を持たない。責任を持つだけである。その責任を果たす為に権限を必要とし、現実に権限を持つ。それ以上の何ものも持たない。権限と権力の混同によって、マネジメントが自らと自らの組織にとって好ましくない結果をもたらした例は珍しくない。かつて分権化が大変な抵抗を受けた。トップマネジメントが弱体化し、その失権を招くと心配されたからだった。しかし今日、あらゆるマネジメントが、分権化はトップマネジメントを強くすることを学んでいる。分権化によって、トップマネジメントはより成果をあげ、本来の仕事ができるようになる。その権限は、分権化によって増大する。なぜならマネジメントは、部下に成果を上げさせることで、自らの仕事に専念できるからである。」なるほどね。