和田繁明さん。「企業再生では、創業者の遺伝子は絶たなきゃダメなんですよ。創業者が作ってきた仕組みや気風が、企業が病んでいる原因だから。過去の流れを断ち切って、新たなものを作るとみんなが決意する必要がある。ただ、潰れた会社は必ずもう一回、創業者をきちんと尊敬する所から始めなきゃいけない。創業の意図や精神を学習する。資本の論理で売られたり買われたりして、企業の始まりが何だったのかわかりませんではまずい。私は見て見ぬふりをしていたけれど、安部君（吉野家社長）は吉野家の状況を松田さん（創業者で結果的に吉野家を倒産に追い込んだとされる）にきちんと報告していたはず。これが、彼の素晴らしい所。こういう人間味が、実は経営者をすごくでかくしている。こんなこと、教科書には書いてないんだよ」尊敬する所から。
