異質なものの中に入っていく

榊原英資さん。「好きなのが、米国の財務長官を務めたロバート・ルービンの言葉です。世の中に確実なものなんて何ひとつない、と。だからこそ必死に情報を集め、考える。優秀な人の言うことを素直に聞ける。そしてよりよい結論を導ける。多くの日本人はすぐに『絶対正しい』と言いたがります。でもね、本当の答えは藪の中なんです。白黒はつけられない。常にグレーなんです。その前提で考えないといけない。もし、ひとつだけやるべきことがあるとすれば、自分を鍛えることです。特に異質なものの中に入っていくことは大事だと思う。同質的な環境の中にいると、ラクだから人は成長しない。でも異質なものの中に入ると変わるんです」どうしても、楽な道を取ろうとしてしまう。それではいけないとは思いつつ、自らは異質を求めていけぬ弱さ。