基礎の設計をきちんと行う

山田真哉さん。「タイトルを決めるまでに一年。最初の本で知り合った書店員さんなどに徹底的にリサーチした所、分かったのはタイトルの重要性です。それから一年かけて中身を書きました。これは本に限りませんが、最も重要なのはコンセプトメーキングなんです。いかに基礎の設計をきちんと行うか。まずターゲットを絞り込みました。『昔、いわれるままに会計の勉強をしたけれど、結局挫折した30代の男性会社員』。だから、本の冒頭で、会計を勉強すれば仕事に役立つという話が必要になる。実際に会社員が体験しそうな事例を入れる。家庭生活でも会計が使えるという話を盛り込む。それこそ一コマ一コマ、一文字一文字、計算して書きました。メーンターゲットに強くメッセージが届くものは、結果的に売れる層を広げるんです」そこまでの仕事を。