社長は孤独に決めるもの

新宅正明さん。「社長を実際にやってみてわかったのは、取締役とはまったく違うということ。たしかに取締役時代、経営者の疑似体験はできた。例えば、CEOには『こうやればいい』というものはないことも知った。変化が激しいから。ルールも変わる。社員も変わる。市場環境も変わる。ベースは変わらなくても、やり方はどんどん変えないといけない。また、そのスピードも速い。ただ、疑似体験しているのと実際にやるのとは、また全然違ったんです。もちろんボードのミッションは重要だから、取締役は重責です。でも、決めるのは社長。取締役は意見を言う。いろんなアイデアも出す。でも、最後は社長が決める。孤独に決めるんです。ときには反発も買いながら、理不尽だとか言われながら」副と長は全然違うとよく耳にする。最後に決めるという孤独。