リーダーシップとキャリア

金井壽宏さん。「リーダーシップは座学で理論を学べば身につくというものではない。修羅場経験や、『プロジェクトX』のような経験、震え上がるほど怖いがやり手の上司の下で薫陶を受けたといった経験が重要だ。あるいは自分で部下を持つという経験も役立つ。それも10人の部下ではなく、工場長になって200人を束ねるといった経験がリーダーシップを作り上げる。経験が学校になるという意味では、リーダーシップを身につける場がキャリアになる。キャリア発達は20〜30年のスパンで見る必要がある。その中には、数ヶ月から数年間がんばり通す経験も含まれる。そこを切り抜ける際に欠かせないのが、モティベーションである。モティベーションは瞬発力、キャリアはもっと長期的な持続力、意味の深求にかかわる」座学ではやはり育たぬ指導力