トップ600人が資産

カール・W・スターン氏。「GEを例にとって見ましょう。管理職を育てるため、GEはいろいろな部門で経験を積ませ、ふるいにかけていきます。様々な能力のテストを重ねていく意味合いもありますね。だいたい能力で上層にいるのは全社員の20%で、中間層が70%、下層は10%で、この人々は会社に残れないゾーンです。ふるいで選りすぐられたトップの約600人が会社の資産の中心となり、CEOが直接管轄することになる。多面的で公正な評価をしながら、部門ごとの幹部をじっくり育てるようにするのです。もちろん全社的な公式の教育・研修も進めていきます。けれども、仕事の経験を通じた能力育成に取って代わるものはないでしょう。実際の経験に加え、公式の研修がうまく補完することで、優秀な人材が育つ」経験を研修が補完して人は育つ。