方法を考えさせる

nakatomimoka2008-10-09

米長邦雄さん。「何かを学ぼうと意見を聞いてきた人に、私は『君ならどうするか考えてごらん』と、逆に聞きます。ある少年が、『この場合はどうしたらいいですか?』と聞いてきたとします。『君ならどう指すか考えてごらん』私がそう言うと、彼は自分が考えた最善手を言うでしょう。次に私は『なぜその手を最善手に選んだのか言ってごらん』と言います。そして、その答えを聞いてから、自分の最善手を彼に伝えます。しかし、この時に、『どちらの方法が最善手なのかを決めるのは君だよ』という言葉を必ず言います。すると、彼は帰りの電車の中や自宅で、どちらが最善手なのか考え続けます。第3の最善手が生まれることもあります。そのどれが一番良い手なのかはさほど問題ではなく、彼が最善手を考えたことが尊いことなのです」答えでなく、方法を。 ☆