組織能力による差別化

nakatomimoka2009-02-20

延岡健太郎さん。「商品ではなく、組織能力での差別化を目指した戦略論が主流になっている。持続的な競争力を持つ為には、模倣をされない強みが必要である。真似をされない組織能力の条件は、構築するのに時間を要することである。長年にわたり鍛錬を積み重ね、熟成・深化させることによってはじめて構築できる組織能力でなくては模倣される可能性が高い。組織能力の中身は、試行錯誤によって蓄積された属人的な経験知の集積、および組織のプロセスや問題解決に関する組織ルーチンである。例えば、トヨタは製造や商品開発の組織プロセスに関してそのような能力を長年蓄積してきたからこそ安定的に高い業績を上げられる。特定分野において、少なくとも10年以上愚直にぶれることなく組織能力を鍛えることこそが戦略なのである」ぶれることなく。