茂木健一郎さん。「脳に雑草を育てましょうと僕はよく言います。脳はあらゆるものから栄養を摂取しながら学びます。脳には、『汎化』といわれる現象があります。これも『脳の学び』の一種です。ある刺激を覚えた脳が、似たような別の刺激でも同じように反応することをいいます。要するにさまざまな体験をしていれば、どんなに未知のことでも今までの経験でどうにかなるということです。新しい体験で、さらに別の汎化が生まれます。その際、すばらしいキーワードがあります。『これは違う』『ここにあった』このふたつの原則に寄り添うだけで、求めているものに出合えると教えてくれたのはキュレーターの長谷川祐子さんですが、このような志向性は脳の汎化作用を色分けしてくれる魔法の絵の具のようなものです」求めるものに巡り合えるように。
