こびとさんの餓死

nakatomimoka2009-10-17

内田樹さん。「自分の労働を無言でサポートしてくれているものに対する感謝の気持ちを忘れて、活動がもたらすものをすべて占有的に享受し、費消していると、そのうちサポートはなくなる。『こびとさん』が餓死してしまったのである。知的な人が陥る『スランプ』の多くは『こびとさんの死』のことである。『こびとさん』へのフィードを忘れたことで、『自分の手持ちのものしか手元にない』状態に置き去りにされることがスランプである。スランプというのは『自分にできることができなくなる』わけではない。『自分にできること』はいつだってできる。そうではなくて『自分にできるはずがないのにも拘わらず、できていたこと』ができなくなるのが『スランプ』なのである。それはそれまで『こびとさん』がしていてくれた仕事だったのである」生きていて。