こびとさんをたいせつに

nakatomimoka2009-10-18

内田樹さん。「それは同じ台所を夜と昼で使い分けをしている二組のクルーの関係に似ている。昼のクルーがゴミを散らかし、腐った食材を置きっぱなしにし、調味料が切れても買い足ししておかないと、夜来た『こびとさん』たちは仕事がしにくくて困るだろう。だから、自分のパートが終わるときには、『こびとさん』のためにちゃんと掃除をしておいた方がいい。そういう気遣いを自分自身の知性の『二重底の下の世界』でこつこつ働いている『何か』に対して示すこと。それはほんとうに、ほんとうにたいせつなことなのである。そんなことを言ってもわからない人にはぜんぜんわからないだろうけれど。自分の『こびとさん』にどうやって機嫌よく仕事をしてもらうか。それについてひとりひとりでしっかり工夫を凝らしていただきたいと思う」今日から。