推理小説の愉しみ

nakatomimoka2010-05-02

父の書斎にアガザ・クリスティーの文庫本が揃っていた。アクロイド殺しも、オリエント急行も、ABC殺人事件も、それで読んだ。ミス・マープルポアロと仲良くなった。それと、小学校時代の図書館で借りた少年向けのシリーズ。モルグ街や、赤い館や黄色い家。中学になってすぐに、文庫本のシャーロック・ホームズを揃えた。あの、新潮文庫の青い背表紙。大学になって、(尋常でない記憶力と頭の良さを持っていた)F君にエラリー・クイーンを含めた100冊ぐらいの文庫本を借りたのだが、残念ながらあまり読まずに終わってしまった。本格推理にはなじまなかった。ケストナーのお母さんではないけれど、犯人を先に見てしまうようなところがあった。最近は、出張の新幹線で、日本の作家の文庫本を読むくらい。また読みたいな、最後の一行でのどんでん返し。