本当にいいと思って

nakatomimoka2010-07-20

山田五郎さん。「よく”仕事だから割り切ってやれ”って言うけど、雑誌の仕事はそれじゃダメ。それなりのページしか作れない。紹介する側が本当にいいと思って、体重のせてやんないと、読者を説得できない。淀川長治さんが『日曜洋画劇場』で解説してたのは、好きな作品ばかりじゃなかったはず。なのに、ものすごく嬉しそうに解説してたでしょ。あの人は、どんな作品でもこれはと思える所が見つかるまで観たらしいんだ。『バスがすごい勢いで走ってましたね〜』とか、作品の本質とは関係なくても、ホントに思ったことだけを言ってる。だから俺も、こりゃダメだみたいなブランドを扱う時でも、めっちゃカッコいいと思いこむことから入ろうと。そうやって興味を持って掘り下げていくと、どんなものでもそれなりに面白くなってくる」体重をのせて。