今年に入って読んだ本からお勧めを。遅ればせながら村上春樹さん『１Q８４』。池澤夏樹さんの沖縄を舞台にした『カデナ』。池澤さんの書評から読んだヴァージニア・ウルフの『灯台へ』と『ダロウェイ夫人』（映画『めぐりあう時間達』もお勧めです）が良かった。『悪貨』も面白かったが個人的には島田雅彦さんの作品の中で一番好きかもしれない『佳人の奇遇』。安定して好きな川上弘美さんの『これでよろしくて？』と、ああ、こんなにも上手かったんだと思った田辺聖子さん『ジョセと虎と魚たち』。京都文学派ではないけれど、それぞれいい味の森見登見彦さん『ペンギンハイウェイ』・『恋文の技術』、万城目学さん『ホルモー六景』・『プリンセス・トヨトミ』。そして東野圭吾さん『新参者』。SFでチャペック『山椒魚戦争』。この夏は何を読もうかな。
