つねに後ろは振り返らず

nakatomimoka2011-01-15

村上春樹さん。「小説に関して、僕には師といえるような存在はいないんだけど、ジャズのマイルズ・デイヴィス、彼が僕のロールモデルなんです。彼のやり方は、新しい手法を取り入れると、その都度どんどんどんどん煮詰めていく。そうやってネジを締めるだけ締めると、またバッと広がって別のシステムに行く。バップを煮詰めるだけ煮詰めると、突然クールにいって、クールを煮詰めると、次はハード・バップ。それが終わると、今度はモード、次に新主流派、そして、いくぶん神秘的なところにいったかと思ったら、あるとき突然エレクトリックに行っちゃう。エレクトリックを煮詰めきったらヒップポップ。そうやって、1945年から80年頃までの35年間、彼は常に第一線でやってきた」常に新しいものを取り入れること。それをとことん煮詰めていくこと。