フラット税制が不平等を生む

nakatomimoka2011-08-19

伊東光晴さん。「1980年代以降、レーガンの時代からアメリカの実状は一変した。自由市場原理主義がたちどころにこの制度を崩した。80年代以前のアメリカは最高税率70%、最低14%で15段階に分かれていた。ところが80年代に最高税率が大きく引き下げられフラット化した。父ブッシュ時代の88年に最高税率28%、最低15%の2段階のフラット税率になった。80年代にサッチャーが登場したイギリスも同様だ。80年代以前のイギリスの税率は最高83%、最低が25%で11段階だった。しかし88年、サッチャー政権末期に最高40%、最低25%の2段階になる。これで不平等の度合いも貧困の度合いもルーズベルト以前の20年代に戻ってしまった。アメリカの所得階層の上位10%の人々が全体の所得のうち半分近くを持っている」富の、偏在。