減税政策と累進課税

nakatomimoka2011-08-18

伊東光晴さん。「ガルブレイスは、00年代の初めにブッシュ政権の減税政策による景気政策を強く批判し、『貧しい人々を助けることこそが、景気浮揚だ』と再分配政策を主張した。減税の大部分は金持ち層に行ってしまうが、その恩恵を彼らが使うかどうかはわからない。経済的に困った状態にある人々こそ、得たおカネを消費する。貧しい人々の助けとなる福祉・保険・教育への財政支出こそが人間的な価値を持ち、さらに景気浮揚効果を持つ。これがガルブレイスの主張だったように思う。アメリカのルーズベルト大統領はニューディール期に所得税の累進性を非常に高くした。さらに賃金制度に政府が介入し、低い所得を引き上げた。賃金は介入なしに上がらないという考え方を実行したものだ。こうした政策は戦後アメリカで長く引き継がれた」中産階級社会の誕生。