祝祭空間を創り出す

nakatomimoka2011-12-07

齋藤孝さん。「ディオニッソスがそこここで人気者になり得たかといえば、プレゼントの渡し方の技法を持っていたから。彼は、紙芝居のおじさんのように、『伝えるべき技術をライブで見せるという行為』ってのができたんだ。つまり、興業の世界に近いですね。その場はやはり祝祭空間になりますね。わたしもじつはディオニッソス的ワンダラー精神をめざしていましてですね、『授業=葡萄酒』と考えている。いい授業をするというのは難易度が高いんですよ、これが。だとすれば、葡萄酒の作り方のような決定的なインパクトがある『なにか』の技術を与えられないか。それを一生かけてあちこちに回って残せないか。『遍歴/ 技術プレゼント/祝祭』の精神を持って、日々、大学の授業や、出張授業や、セミナーや、塾をやっているのでございます」その技法を。