スランプ克服法

nakatomimoka2012-02-26

沖方了さん。「ニーチェの著作に『全てが嫌になったら、食べて、リラックスして、寝ろ』といったことが書かれてあった。まったく正しい。問題は、食べて寝ても治らない場合、あるいは食べて寝る暇がないほど切迫している場合である。一つ目を、私は『虫眼鏡』と呼んでいる。最も対処すべきことにクローズアップし、それ以外は視界からも思考からも消し去る。時間がないときほど効果的で、次の一行が書けないなら、その一行のみのことを考え、他は忘れろと自分に命じる。全能力を振り絞れば一行ぐらい書ける。そうすると次の一行もなんとか出てくる。その繰り返しである。かつて万里の長城の建設では、一部が完成したら何もない場所へ移動して作業したという。巨大な全体像が見えると、今の作業がちっぽけに見えて意欲を失うからだ」まずは目の前のことだけを。