指揮官は泰然動かず

nakatomimoka2012-07-17

佐藤優さん。「統帥綱領は日本陸軍将官及び参謀のために国軍統帥の大綱を説いたもの。新社会人にぜひ読んで欲しいのが統帥綱領の第10,11項だ。10.高級指揮官は常にその態度に留意し、ことに難局にあたりては、泰然動かず、沈着機に処するを要す。この際自ら信ずるところあれば、森厳なる威容おのずから外に溢れて、部下の嘱望を繋持し、その士気を振作し、もって成功の基を固くするを得べし。11.高級指揮官は予めよく部下の職能および性格を識別して、適材を適所に配置し、たとい能力秀でざる者といえども、必ずこれを任所に得しめ、もってその全能力を発揮せしむること肝要なり。賞罰はもとより厳明なるを要するといえども、みだりに部下の過誤を責めず、適時これに樹功の機会を与え、もってその溌剌たる意気を振起せしむるを要す」泰然と。