ノイズで五感が鈍る

nakatomimoka2012-10-26

小池龍之介さん。「『見たり聞いたり触れたりしている』つもりでも、実際には頭の中のノイズにメインメモリを奪われているため、フレッシュな情報が入ってきません。一秒の間人の話を聞いていても、聞いているのはその内0.1秒で、0.9秒は『相手が自分をどう思っているか』という思考や、過去のノイズが残響していて、五感が鈍り、ぼんやりとしているのです。思考という、現実そのものに直結しない妄想に耽った報いとして、実感がスカスカになり、幸福感が損なわれるのです。多くの方が年を取るにつれ、『最近は年月が早く過ぎてゆきますからねえ』という話をするようになる元凶は、現実の五感のデータを、過去から後生大事に蓄積してきた思考のノイズによってかき消してしまうからに他なりません」今日どれだけフレッシュな情報が入ったか。