労働者と原材料

nakatomimoka2013-07-27

波頭亮さん。「テイラーは、地元の鋳物工場に就職した。それまでどんぶり勘定だった生産プロセスに目をつけ、誰もやっていなかったような分析を行った。材料が最終製品になるプロセスにはどんな工程があるのか。どの工程にどれくらい時間がかかるのか。どれくらいの歩留まり率で次の工程に移っていくのか。そういう一つひとつの作業をストップウオッチを片手に計測したりして、科学的な工程分析を行ったのである。テイラーは、労働者と原材料という経営資源をどのように組み合わせれば生産性が高まるのかという、現在でいう所のオペレーションズ・リサーチの原型のような調査を行ったのである。それによって、製品一個をつくるコストが約10分の1以下にまで改善するという目覚ましい実績があがった。科学的管理法を発明した、マネジメントの父である」OR。