報酬系活性化の根源

nakatomimoka2013-08-17

中野信子さん。「報酬系の主役、内側前脳束は、個体の維持、種の維持に関連する領域を貫いています。要するに報酬系は、生きていくのに必要なものを得たときに、活性化するようにできているのです。『生きていく』ことには、2つの内容を含みます。自分が生きていくこと(個体の維持)と、種として生きていくこと(種の維持)です。つまり、脳というのは、『自分が生き延びていくための行為=食事』や、『子孫を残すための行為』に快感を覚えるように、あらかじめプログラムされているのです。報酬系は、『もうすぐ○○ができる』と、何かを期待して行動をしている時にも活発に活動します。人間に特徴的なのは、美しいものや、好奇心を満たすこと、次世代を育てることなど、より高次で社会的・長期的なことがらも報酬系を活性化させる点です」ニンジン。