古代ギリシャの哲学

nakatomimoka2013-09-06

小川仁志さん。「古代ギリシャでは、ソクラテスによって哲学が始められました。彼は批判的に検討することで、物事の本質を暴き出すという哲学の手法を確立したのです。具体的には『無知の知』による問答法によって、決して知ったかぶりをすることなく、相手に質問を繰り返すのです。そうして相手の口から答えを導かせるのです。実は私たちが一人で物事を考えるときでも同じだといえます。自分自身に問いかけるのです。ソクラテスによって誕生した哲学は、弟子のプラトンやそのまた弟子のアリストテレスに引き継がれます。プラトンイデア説といって、物事の本質はこの現実の世界ではなく、むしろ理想の世界にあるといいます。アリストテレスはその逆で、現実にこだわりました。彼は物事のほどほどの状態を意味する『中庸』を重視したのです」むちのち。