近代哲学の金字塔

nakatomimoka2013-09-10

小川仁志さん。「私の意識はどこから来るかをめぐって、デカルトに端を発する大陸合理論と、ベーコンあるいはロックに端を発するイギリス経験論が対立します。前者は生得的観念(人間が生まれながらに持っている知識)を認めようとするのに対し、知識は生得的なものではなく、経験に基づくと考える後者はそれを否定します。そうした対立を和解に導き、近代哲学の金字塔を築き上げたのが、ドイツの哲学者イマヌエル・カントでした。カントは現象と物自体という二つの次元で物事を認識するべきことを訴えました。つまり、人間に認識できる世界とそうでない世界があると主張したのです。そうして時間と空間という分類や、カテゴリーと呼ばれる物事を認識する際の分類表を提示したのです。ドイツ観念論の完成者が弁証法のへーゲルです」読みきれなかったカント。