徳ということ

nakatomimoka2013-09-27

松下幸之助さん。「人間は誰しも自分が大事であり、可愛いものですよ。そのことは自然の感情だと思います。しかし、そうした自分の利害とか感情にとらわれてしまうと、判断を誤ることもあるし、力強さも生まれてこない。自分というものをすて去って、何が正しいかを考え、なすべきことをなしていく、そこに大きな力が生まれてくるのでしょう。権力とか金力とか腕力とか知力だけに頼っていては、本当に人を動かすことはできないと思うのです。人から慕われる徳があってこそ、その人の持つさまざまな力が十分に生き、人も喜んで動いてくれるということではないでしょうか。思いやりにあふれ、謙虚で礼儀正しく、公平で正義感があり、知識も広い、そして何にもまして私心にとらわれず何が正しいか的確に判断できる、というような大変幅の広い資質だと思いますね」徳。