初見の視点

nakatomimoka2013-12-05

羽生善治さん。「過去をつい振り返ってしまうというのはありますが、場合によっては強い意思を持って現在に集中する必要もあります。現在に集中をするのは意外に難しいものです。選択が難しい場面において私がどうしているかと言うと、初見ならばどのような判断を下すかという視点でよく考えたりしています。過去のことはすべて消し去ってどうするかを考えると、簡単に正解がわかる時があるのです。そして、それは過去とつなぐとやりにくい、あるいはやりたくない選択でもあるのです。また、本当は何が最善の選択か、心の中ではわかっていてもあまりにも無念である、という理由でその事実を受け入れようとしないということもあります。そして、その中途半端さに嫌気が差したり、決断に確信が持てなくなる経験が澱のように溜まってしまうのです」いま集中の判断。