集中と気配り

nakatomimoka2012-07-11

羽生善治さん。「気配りは文字通り、普通の人が気づかないところまで気を分散させるわけで、きっとそうなるのには大きな努力が必要なのでしょう。逆に集中をするためには何事にも拘らないのがポイントになりそうです。髪の毛はボサボサ、服装は無頓着、常識にはまったくとらわれない、などが典型的な例です。とにかく、対象となる一点に全力を注ぐのが深い集中です。急に集中することは難しく、ある程度、助走する時間があって、それから徐々にギアをあげるようなプロセスでしょうか。ただ、社会の中で上手に適合していくには気配りのほうが重要だと思います。新たなイノベーションは一点突破の力強い集中力で、組織や社会の中ではきめ細やかな気配りで、二つを上手に使い分け、穢れ=気が枯れる、とならないように進んでいきたいものです」その両方を。