数字を真剣に取り上げる

ハロルド・ジェニーンさん。「数字を十分に真剣に取り上げない企業が少なくない。数字には正確なものとあまり正確でないもの、精密なものとおおよそのもの、詳細なものや漠然としたものがある。数字が持つそうした性質は、通常、その会社の最高経営者と、彼が部下たちから何を期待しているかによって決まる。もし彼が、一株あたり収益を確認する以外、細密な数字にはあまり関心を払わなければ、他の誰もそんなもののことを心配しはしない。彼らは自分たちに責任ある数字を切り捨て、均し、あるいはコストを少々削り、利益マージンを高めるためにいくらか付け加えるかもしれない。そうした慣行が事業部から事業部に伝播するにしたがって、精密さを欠いた、ぼやけた、そして次には単に不正確な数字の集積が、大混乱を惹起するかもしれない」数字に光を。