観世音菩薩

nakatomimoka2015-10-09

橋本麻里さん。「やがて如来となることを約束された『菩薩』の中でも、観音は読んで字のごとく『音を観じる』、つまり聴覚=音速より速い、視覚=光速で衆生の救いを求める声をキャッチする、慈悲深い仏とされている。さらに性格も一人一人異なる人間に『合わせて』オーダーメイド的に姿を変えて現れ、導いてくれるという至れり尽くせりぶりもあって、古来非常に人気のある尊格なのだ。たとえば説得や忠告を聞き入れようとしない者には怒りを露わにした猛々しい姿で、誰の助けもなく孤独を募らせている者には母のような優しげな姿で。この『三十三応身』という考え方から、観音には聖観音を基本として、十一面、千手、如意輪、准胝、馬頭、弥勒文殊、不言、虚空蔵、地蔵など、様々なバリエーションが存在する」あなたの目の前にいるのは姿を変えた観音様かも。