カフェ男で勝ち組

nakatomimoka2015-10-13

湯山玲子さん。「出世カネ女の三点ストライクをあえて狙わない生き方を志すガーター派は、もともとアートや文学といった文化系領域に多く生息していた。中でも、小説家は、世の中のメインストリームの生き方や考え方に対し、『そうじゃなくても、人間オッケーだろ!』と言い続ける役割を伝統的に担ってきたものだ。しかしながら、そのオルタナティブを体現しようとする文化系男子は、少数派の傍流でしかなかった。ところが、この男性ガーター派のセンスを、一気に大衆をも巻き込む物語の中に落とし込み、『それが、男のフツーだぜ』という空気替えを実現してしまった人物がいた。彼の名は村上春樹である。個人的な『気分がいい』人生の時間を好む男性たちは、既に少数派ではない。カフェ男を崩さず、しかも勝ち組のロールモデルとは松浦弥太郎である」狭い道。