植西聰さん。「孔子は、人として認められるために必要となる『五つの徳』があると説いています。『温』いつも温厚であるように心がけていること。これによって、怒りや不機嫌といった感情に自分自身が振り回されずに済みます。『良』善良な人間になるよう努力すること。これによって、いつも正しい方法で、自分が納得できないことを解決する習慣が身につきます。『恭』自分自身をつつしみ深くして、他人を尊敬する気持ちを持つこと。これによって、周りの人たちと仲良く平和につき合っていくことができます。『倹』欲張らず、質素な生活を心がけること。これによって、むやみに相手と自分を比較して、負の感情にとらわれることを避けられます。『譲』自分自身はへりくだって、相手を高める気持ちを持つこと。これによって相手と話し合う気持ちになれます」温良恭倹譲。
