自分は他人と同じ存在

nakatomimoka2015-11-18

道元著をひろちさやさん訳で。「同事というのは『不違』である。自分を他人と違った存在と考えず、他人を自分と違った存在と考えないことだ。如来は、天界に出現されれば天人に、餓鬼界に出現されると餓鬼になられる。この同事が理解できれば、『自他一如』『自他不二』であることが分かる。琴を弾じ、詩を吟じ、酒を飲むとき、その琴・詩・酒は人を友とし、天を友とし、神を友とする。同時に人は琴・詩・酒を友とする。琴・詩・酒は琴・詩・酒を友とし、人は人を友とし、天は天を友とし、神は神を友とする道理になる。このように理解するのが同事を学ぶことだ。海が水を拒否しないのが同事である。水もまた海を拒否しない徳を備えているのだ。同事は菩薩の行であり願である。ただ、まさしく温和な面持ちでもってすべての人に接するのがよい」温和に。