価値観と三億円

nakatomimoka2015-12-10

内田樹さん。「お金は額に汗して働いて稼ぐものです。額に汗して、汗した分だけ戻ってくるというのが労働の健全なあり方です。たいして努力もせずドカンと返ってくる、ちょっとやったら今度は失敗して大損する、そういう賭博性は人間の心を目に見えない形ですが、随分損なうように思います。ぼくがギャンブルをやらないのは、たぶんそのせいです。もちろん、『ギャンブルがいけない』と言っているのではありません。やりたい人はどんどんおやりになればいい。宝くじを買ってうっかり三億円当てたりしたら、ぼくの価値観は根底から狂ってしまいます。自分の価値観が狂うことと三億円を引き替えにするのは、ぼくにとっては不利な取り引きです。ぼくは徹底的にビジネス・マインデッドな人間なのでそんな不利なバーゲンはしないのです」でも買っちゃう宝くじ。