空白の時間をつくる

nakatomimoka2016-02-06

外山滋比古さん「充実した無為の時間を作ることである。自分だけの空白な時間を作ることは、長い目で見れば、一番の精神的な肥料になる。自分の培った球根が芽をふき、葉をのばしたあと、どれだけ大きな花を咲かせるかは、過去にどの程度実りのある空白があったか、充実した無為があったかにかかっている。空白の時間の中から、自分の知的関心をそそるものを探し出して、自由な時間の中で育て伸ばしていく。それは当面の仕事となるべく関連の少ないものがいい。囲碁にたとえるなら、石と石の間をぐっと離して、一見、関連のないような布石をすることだ。やがて、人生の収穫期に達したとき、離れたように見えた石と石とが、おのずからつながって、”盤上ことごとくわが陣地なり”という終局を迎えることができる。これが、ライフワークである」なるほど。