趣味の醍醐味

nakatomimoka2016-04-16

藤本義一さん。「無趣味な人生は、味けのない人生である。趣味という馳走をどうして舌の上にのせないのか。といって、多趣味という人がいる。あれも趣味、これも趣味という人が割合多い。多趣味は無趣味である。趣味というのは出来るだけ一つに絞った方がいいように思う。あちこちに手を伸ばしている裡にわからなくなってしまう。できれば趣味には二種類あると考えればいい。鑑賞・観戦といった自分の参加しない趣味は自由に手を広げればいい。これは趣味ではなく趣向であると私は位置づけている。趣向のほうは野次馬根性濃厚だから、気持ちが華やぐものとか気持ちが落ち着くものに足を向ける。牛乳を精製する過程に5段階の味があり、それを乳味・酪味・生酥味・熟酥味・醍醐味と呼ぶのだそうだが、この各段階を、仏教では仏の教えの深まりに例えるらしい」何が趣味か。