ジム・マックナーニさん。「十年前にＣＥＯになってほしいと言われた頃、ボーイングは非常に優秀な人材が揃っていたが、実行力に欠けているところがあった。社内的な評価よりも外部に向けた実績、特定の事業よりも会社全体、長期的な成長、コストがかかってもルールを守ること、全員がリーダーをサポートすることなどが重要なはずだが、ボーイングの一部ではこれが逆になっていた。私は細分化され、縦割りになっていたボーイングが１つのチームになることを目指した。昇進や報酬のシステムを変え、リーダーシップが発揮されるようにした。今は縦割りは許されず、『ワン・ボーイング』と呼べる状況になっている。共に働く仲間にインスピレーションを与え、スキルや価値観を提供しなければ、百年、百五十年と生き抜く企業を創り上げることはできない」チームに。
