代理満足にすぎない

nakatomimoka2017-06-03

泉谷閑示さん。「外見上いかに『能動』的に見える活動的な行為であっても、それが内面的空虚さを紛らすために消費社会によって生み出された欲求で動いているものは、その内実は『受動』でしかない。人間が『受動』的な状態に陥ってしまうと、『空虚』『空白』を埋めてくれるもの、つまり『役に立つこと』『わかりやすいこと』『面白いこと』を渇望するようになるわけですが、しかしこれは、内面的な『空虚』から目をそらすための『代理満足』に過ぎないので、そこには必ずや『質』的な不満足が生じてきてしまいます。代理のものでは、やはり『心』が本当に求めているものとは違うので、真の満足には至らないのです。この『質』的な不満足に対して我々の『頭』は、代わりにこれを『量』的にカバーしようとあがきます。その結果、際限なく『量』だけが増大していってしまうことになるのですが、これが『依存症』の本質的なカラクリなのです」受動。